南の果て、野菜不足と戦う毎日。 羊のバーベキューに舌鼓を打ちながらも ふとした拍子に思い出すケンタッキーフライドチキンの味…。ああ、望郷。
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パイネ/サバイバル日記3
4月1日

さて、なんとか帰り着いた1日目の山小屋。

クリスティアン君と私はこの日傷めた脚にサロンパスを貼り
次の日の回復を念じながら床に就いたのでした。あっ、もちろんその前に食事はしました。ちょうどその日はイースターの休日で、
山小屋では肉食禁止。本日の荷物の重さに辟易した私は、持ってきた缶ビール6本の残り5本を一気に飲み干して、翌日の負担を軽減
する事にしました。と、いうより山小屋でも高いけどビール売っていたもので・・・。

誰もが寝静まった真夜中、隣のクリスティアン君のベッドからうめき声が上がりました。よほど嫌な夢でも見ているのでしょう。

『起こしてやるのが親切よね』

と考えた私、ベッドから降りて、一歩踏み出したところで、固まってしまいました。

『あっ、あしが・・・つった・・・』

大声を上げて飛び回りたいのですが、周りには他にも4人の人が
お休みになっています。口にタオルくわえて必死に耐えます。
物音に気づいたクリスティアン君が目を覚まし、

『どしたの?』

『おっ、おまえを救ってやろうとして・・・』

当然のことながら、よく事情を理解できないクリスティアン君、

『遊んでないで早く寝ないと明日大変だよぉ』

とつぶやいて、再び寝袋に顔をうずめました。

『おぉぉ~・・・おまえをぉぉぉ・・・』

あとは情けないやら痛いやら、言葉になりません・・。

その後も、たびたび寝ていても突然右足がつるたびに、1人飛び起きてうめいていました。

さて翌日、クリスティアン君、多少の筋肉痛はあるようですが、
昨日に比べれば数段回復のご様子。一方私は、未だに間歇的に
恐怖の”つり”が襲ってくる状態。

『今日1日休む?』

と訊いてくる彼に、私もプライドがあります!

『全然平気!いくぞぉ!』

と叫んで部屋に戻り、代えの靴ひもをほどくと、右のふくらはぎを
グルグル巻きにして縛り上げました。当然クリスティアン君には
ナイショです。

その後、6時間に及ぶその日の行程中、何度かつりましたが、
次の山小屋に着いたときには、すでに感覚も無く、痛みも何も
感じない状態。

その時になって初めてそれを見たクリスティアン君は

『ボンレスハムみたい!』

とケラケラ笑ったのでした。

もう、絶対、こいつ、助けてやらない!

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