南の果て、野菜不足と戦う毎日。 羊のバーベキューに舌鼓を打ちながらも ふとした拍子に思い出すケンタッキーフライドチキンの味…。ああ、望郷。
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匂いの感覚
チリ人は匂いに敏感です。それはパタゴニアでも同じこと。
都会と違いスモッグに毒されていないだけに、異臭に対しては
サンチアゴなどの都会より更に敏感だと思います。

プエルトナタレスには、実に色々な匂いが存在します。
漁港からは魚と貝の匂い、郊外に出れば土と森の匂い、
街中では羊を焼く匂い、煙突の煙の匂い、海岸線では
氷河を渡ってくる風の匂い・・・。

殆どの観光客が、プエルトナタレスに着いて口にするのは
「やっぱり空気がいいねぇ!!」という賛辞です。
確かに、屋外では新鮮な森と土と海の匂いがします。
それは、どこか郷愁を誘うような匂いでもあります。
日本でも農村地帯に行けば感じられる匂いです。

でも、一般にパタゴニアの屋内の匂いというのは、それとは
正反対に、なにか「変」な匂いであることが多いのです。

寒さと風のため屋内はほとんど一日中締め切られています。
換気などということは余りしないので、まず、暖房の匂いがします。
要はガスストーブの匂いですね。夏でも付けっぱなしです。

次に、カーネルもそうですが、ヘビースモーカーが多いので
タバコの匂い。そして、少々過剰気味な女性の香水の匂い。
これらが混ざり合ったところに、子羊や七面鳥を焼く匂いが
加わります。それはもう、例え様のない複雑な匂いのハーモニー
です。

これは現地の人も同じように感じてるようで、人によっては30分
置きにスプレー式の芳香剤をシュッーてします。このスプレーにも
実に様々な匂いがあり、今日試しにスーパーで数えてみたら、
なんと!11種類もありました・・・。
(スプレー11種類に対して、野菜やフルーツは4種類しか置いてない
 のが、パタゴニアの特徴です。)

森林の香り、海の香り、フルーツバスケットの香り、りんご畑の香り、
レモンの香り、などは定番ですが、中にはベビーパウダーの香りなど
という「なんじゃこりゃ?」っていうのもあります。

そして、今日見つけた極めつけは「イチゴミルクの香り」でした。
そう、あの、練乳をタップリかけたイチゴミルクです。
新しいものは試さないと気が済まない性格なもんで、早速買って
帰ってお部屋でシュッー!
その甘ったるい匂いに、カーネルと傍らの子猫のワトソン君、2匹で
「ごほっ、ごほっ、げほん・・・」

こんなの、誰が考えたんでしょう??
ちょっと奇をてらいすぎ。なんと言ったら皆さんに伝わるのか・・・
そう!日本酒飲みながらコンデンスミルクをなめたような感じです。
匂いに敏感な人たちにしては、こんな強烈な匂いをよくも考えた
ものです。

でも、ここの人、確かに匂いに敏感。
風の中に混ざる雨の匂いはとっても敏感に嗅ぎ分けます。
都会の人には無理でしょうね。
カーネルも、最近なんとなく雨の匂い、分かるようになってきました。
どんどん人間離れしてく・・・。
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ペンギン観光
2月も終盤になり、そろそろペンギン観光のシーズンも
終わりに差し掛かります。今年の営巣地の状況は
だいたい例年並みで、3月中盤には殆どの子ペンギンが
営巣地を後にすることになります。

どうも日本のガイドブックなどでは、3月中はペンギンが
見られる、と書いたものがあるようですが、実際には、チリでは
3月後半は既にペンギンシーズン終了です。
オトウェイ湾の営巣地は3月末まで開いていますが、既に殆ど
もぬけの殻です。生息数の多いマグダレーナ島の営巣地は
さらに早く、3月第2週でツアーが終了します。

この営巣地を出たペンギンたちが、冬の間どこで何をしているかは
地元の人もよく知らないのですが、近辺のフィヨルド沿いの人間の
いない小島などで生活していると言う人もいれば、マゼラン海峡を
越えて大西洋に入り、アルゼンチン沖、ブラジル沖の海で生活する
という人もいます。

ペンギンの寿命は、保護された状態でだいたい25年程度。
但し、ここのコロニーに来るような野性ペンギンでは平均で9年~11年だそうです。

カーネルの知り合いで、アルゼンチン人でここのペンギンを観察している人がいます。
彼によると、年々個体数は減少しているそうです。
オトウェイ湾の保護区でも、ここ3年ほどの減少は顕著だといいます。
別に観光客が原因だというわけでもないようですが、残念なことです。
彼の見立てでは、営巣地周辺に、アザラシやキツネ、山猫などの外敵が
増えて来たことが原因だということです。自然の摂理ですから、どうすることも出来ません。

そういえば、我が家にも自然の摂理でどうしようもない問題が・・・。

こちらに来た時に買った、30センチほどのペンギンのぬいぐるみ。
我が家の鋭い爪を持った外敵1号に掻き毟られて、瀕死状態です。
自分より小さいもんだから、喜んで飛び掛って行ってはズタズタに
しています。

なぜペンギンを守らないかって?

取り上げてしまうと、代わりにカーネルの腕や足をあの鋭い爪で掻き毟るからです・・・。20060223194918.jpg

マグダレーナ島のペンギン営巣地
ペリトモレノ伝説
アルゼンチンのペリトモレノ氷河はパタゴニアを代表する
観光地の1つです。世界的に氷河が減退期にある中で、
ここ数年、表面的には殆ど後退していない氷河です。

実際には湖に接する部分で、毎日のように崩れ落ち、或いは
融解しており、どんどん水に変わっているのですが、一方で
ペリトモレノの母体である南部大陸氷床(チリではパタゴニア大平原
と呼ばれる)では新たな氷が年間を通して活発に供給され続けて
いることから、水面との境界線は殆ど動いていないように見える
訳です。この氷河の動く速度は、最大部分で1日に2メートル、
平均でも40センチ程度といわれ、非常に活発です。

氷河クルーズなどの観光アトラクションのイベントの1つに、
「ミレニアム氷を浮かべたウィスキーロック」というのがありますが、
厳密に言えばペリトモレノで1000年物はちょっと厳しいわけです。
動きが速すぎて。

毎年多くの観光客でにぎわう、そして今現在も賑わっている氷河
ですが、まことしやかに語られる悲しい伝承もあります。
アルゼンチンのウスワイアやカラファテ、ブエノスアイレスでも聞いた
事があるので、全くの虚構とも思われませんのでご紹介します。

今から100年ほど前、当然まだ、氷河上トレッキングなどやっていなかったころの話。
イギリスから来た若夫婦がペリトモレノ氷河の上を歩きました。
そして、奥さんが過ってクレバスに落ちてしまいました。旦那さんは必死になって探しましたが、かなり深くまで落ちてしまったようで見つかりません。その当時、氷河近辺は観光化もされておらず、レスキュー隊もいません。諦めきれない旦那さんは、この氷河が高速で動いていることを知ると近くのカラファテの町に小屋を建てて住みつきました。
そして雨の日も風の日も、ペリトモレノに出掛けては、奥さんが氷に
運ばれて出てくるのを待ち続けました。

やがて長い年月が過ぎ、この旦那さんの髪が真っ白になった頃、
奥さんはクレバスに落ちたあの日の姿のまま、年を取ることも無く
旦那さんの前に現れました。

旦那さんは奥さんを閉じ込めている数十年前の氷に熱湯をかけ
3分間待ちました。すると奥さんが目を覚まして「今が食べ頃よ」
と言ったとか言わないとか・・・。

(99%・・・知る人ぞ知る、カラファテ悲恋の伝承)
( 1%・・・誰も知らない、カーネルの創作)

そんなペリトモレノを見ていると、自然の力の大きさを感じずには
いられません。これからペリトモレノを訪れる方は、今シーズンも
そろそろ終盤ですので、防寒をしっかりとしてお出掛けくださいませ。20060222200340.jpg

ペリトモレノ氷河。手前はパタゴニアの夏の代名詞ノトロ(シルエリージョ)の紅い花。
ネコインフルエンザ
一昨日あたりから、うちの子猫兄弟がみんな風邪をひいて
しまいました。3匹とも鼻水垂らしながらクシャミが止まりません。
どうやらネコインフルエンザのようです。

いつもは夜は外に追い出していたのですが、さすがに風邪引いてる時
くらいは寒風吹きすさぶ屋外に於いておくのも可哀想に思い、昨夜は
3匹まとめてカーネルの寝室で寝させてあげました。

そして・・・今日は、どうもカーネルまでネコインフルエンザに感染したようです。朝から体の節々が痛いし、頭もボ~っとしてるし、子猫たちとクシャミの4重奏です・・・。
別に3兄弟と同じ食事をしたわけでも、一緒に風呂に入ったわけでも
無いのに、同じ部屋で寝てただけでうつるなんて、なんて強烈なインフルエンザなんでしょう!!

仕方が無いので、お昼にミルクを温めて、その中に粉末風邪薬を溶かして彼らと一緒に飲みました。(もちろんカップは別にして)
飲み終わって、彼らは部屋の陽だまりで揃ってウトウトし始めましたが、カーネルは外へ出掛けて一仕事。

帰ってくると、3匹は部屋の中で元気に走り回ってました・・・。
恩知らずにも、さっさと自分たちだけ回復したようです。

一方、カーネルは彼らがジャレついてきても、相手をしてやれる状態ではありません。さっさと「これ」書いて寝よう。。。と思ってるわけです。

おなかすいたなぁ・・・。
でも夕食作るのもだるくていやだなぁ・・・。
この3兄弟、おかゆでも作ってくれないかなぁ・・・。

とうわけで、本日はこれまで。おやすみなさい。20060221194643.jpg

カーネルの膝の上で眠る病原菌1号
クエルノスの幻
パイネ国立公園をツアーで回ったことのある方ならば、
おそらく誰もがパイネの角(ロス・クエルノス)はご覧になって
いらっしゃることと思います。

カーネルを含め、パイネでツアーガイドを務める者にとっては
ガイド教本のトップページに載っているこの話をしないわけには
いきません。(実際にはそんな教本はありませんが・・・)

お客様へのご案内の定番は、

①野生のコンドルを見つけてお見せすること。
 (カーネルは未だにたまにコンドルとトンビを間違えます。)

②カラファテの王女の悲恋を語ること。
 
③クエルノスの幻を見せること。

の3点です。殆どのガイドがこの3点は欠かさずにしゃべります。

パイネ連峰の成り立ちは、今から凡そ1200万年前と言われ、
初期の堆積岩が後にマグマによって固められ、連山低部は非常に
堅い花崗岩で覆われました。その後の最終氷河期によりスッポリと
氷に覆われ一度は姿を消したパイネ(当時は当然パイネなどという
名前すらなかった)は、氷河期の終焉とともに再び姿を現しました。
マグマに覆われた連山低部は、その硬度ゆえに氷河に削られることも
無く、今もほぼ昔どおりの薄いグレー色の姿を見せていますが、
マグマの到達しなかった連山上部の堆積岩は、氷河に削られ
非常にもろい礫岩となり、色も黒っぽくなっています。

パイネでは、この薄いグレーと黒色のコントラストが至るところに残っており、それがゆえに、神が創った奇跡の造形として世界に紹介されて
いるのです。

特に、パイネの角と言われる、ロス・クエルノスの3つの峰にはこの特徴が顕著であり、人によってはロス・クエルノスがパイネの中で一番美しいと評価する方もいらっしゃいます。

とまあ、ここら辺までが、だいたい前段階の説明です。

クエルノスの幻が登場するのは、ここからです。

「さて、このクエルノスの中央峰に、心正しき正直者だけが目にする事 が 出来る幻が存在します。薄グレー色の花崗岩の壁面に、馬にまたが ったカウボーイが浮かび上がってくると言うのです。」

(写真ご参照)

一回目で見える方は、よほどの正直者でしょう。
普通の人は、ガイドに言われてジッと注視して、あそこが馬で、あれが帽子で、って教えてもらって見えるようになります。たいていの人がここで見れます。

心悪しき不正直者のカーネルは、当時、それでも見つけられずに苦しみました。カーネルのガイド先生だった青年もさすがに諦めたらしく、

「お前には見えない!酒癖は悪いし、ウソはつくし、天邪鬼だ  
 し・・・」

このままでは立場が無いと、カーネルは町に帰ってから絵葉書を買い、
ビール奢ってやるからと騙して先生を呼び出し、

「ねっ、ねっ、どこ?」 としつこく訊いたのでした。

絵葉書に現れたカウボーイは鮮明で、言われてみれば「な~んだ!」
って感じでした。結局、約束どおり先生氏にはビールを奢ったのですが
ビールより高いつまみ分を彼に払わせた私は、次に実際にパイネに入った際に、やっぱり見つけられずに・・・・
先生に大笑いされました・・・・。

もちろん2年目の今シーズンは心を入れ替えたので、
ちゃんと見えてます・・・。

では、皆さんも、探してみてください。20060218181503.jpg

見えました?真ん中の白い部分に、黒っぽく浮かんでます。
プエルトウィリアムス 2
世界最南端の村、プエルトウィリアムスの電話普及率は60%
程度で、もちろん携帯電話の電波はありません。
チリ領でありながら、最も近い町は水路1つ隔てたアルゼンチンの
ウスワイアという町ですから、テレビなどはアルゼンチン局の方が
鮮明に入ったりします。晴れた日に、ナバリノ島の先端まで
行くと、ウスワイアの町並みが綺麗に見えます。

世界最南端ということと、西洋人入植以前の先住民YAGAN族
の足跡を残す村として、日本人やドイツ人、アメリカ人などに人気が
あります。

ここのお勧めは、文字通りの「手付かずのパタゴニアの自然」と
「カニ」です。
ナバリノ島北部を西から東へ横断する未舗装道路が一本あるだけで、
島の南部へは車では行けません。僅かに数本のトレッキングルートが
あり、アウトドア派の旅行者に人気がありますが、島の大半は近代以降
殆ど人の踏み入った形跡のない原生林です。先住民族ヤーガン族の
時代からの、手付かずの自然がそのままです。
北部を走る幹線道路でさえ、1日に走る車の量は多寡が知れており、
道中には野ブタや野うさぎなどが、のんきに昼寝している始末・・・。

こんな辺鄙で平和な島ですが、最近都市資本の手により、巨大ホテルが
建設されました。増加傾向にある観光客の受け皿として、一部の人々に
歓迎されていますが、ウィリアムスの住民の評価は今ひとつ・・・。
村人は外国人にも、観光客にも慣れていない、田舎の素朴な人たちです。いきなり、小うるさい音楽をガンガンに響かせながら猛スピードでドライブするような場所ではありません。増してや、夜遅くまで飲み歩いて騒ぐようなところでもありません。
村1件のディスコは夜の9:00に閉まります。

村で、民宿を経営しているおばさんによると、日本人の方もたまに顔を見せるそうです。
日本資本のカニ缶工場もあり、日本人はホントにカニ好きだねぇ・・・と言ってました。でも、彼女たち村人がカニを食べるなんて事は殆どありません。波止場では毎日数百キロという水揚げがあるのに、です。
日本や合衆国の工場が全部買い上げ輸出向けとして加工するそうです。
そういえば、現地のスーパーで冷凍のカニ棒肉が売られてました。すごい高い値段で。もっと驚きなのが、たぶん工場で加工された規格外品か何かでしょうけど、”カニカマ”が、本物のカニ棒肉と同じ値段でショーケースに並んでました。要は現地の人はカニの味なんて知らないのです、食べたことないから。

先日、ここで、都市資本の導入、外国人観光客の増加についての住民意識調査が行われました。結果は、賛成30反対70で、消極的でした。
でも、結果に対するコメントが以下のように付いていました。

”高級ホテルに泊まり、輸入食材の贅沢な食事を楽しむためには来て欲 しくないが、ありのままのウィリアムスを楽しんでくれる方には是非 お越しいただきたい。
大したおもてなしも出来ないが、村人一同、お友達をお待ちしており ます。”

 訪れる方は、どうか村人の友達になってあげてください。
 そして彼らの素朴な人柄と手付かずの自然に触れてください。
 きっと、大好きになると思います。20060217192622.jpg

ヤーガン族の末裔が暮らすウキカ村の一角20060217192915.jpg

村人の口には入ることのないカニ
プエルトウィリアムス 1
プエルトウィリアムスという村をご存知の方はどのくらい
いらっしゃるでしょうか?

チリの海軍基地がある小さな島(ナバリノ島)の唯一の集落
で、人口は2000人余り。カーネルの住む町、プエルトナタレス
の10分の1しかない、辺境の集落です。
ここが一部の方に有名なのは、その土地が、南緯55度の世界
最南端に存在するためです。

一般にガイドブックなどでは、アルゼンチン、フエゴ島のウスワイア
(日本のガイドブックでは、多くの場合ウシュアイアと表記されますが
 現地では”ウスワイア”と呼ばれます。)が、世界の最南端都市と
書かれており、事実そうなのですが、プエルトウィリアムはそのウスワイアより、僅かに南方に位置する、それこそ”世界最南端の集落”なのです。(市ではないため、最南端都市とは呼べませんが)
地の果て、最果てという言葉に敏感に反応するのは、日本人とドイツ人
の特徴のようで、両国民に根強い人気があります。

この村はチリ領なのですが、人口の凡そ40%が海軍軍人とその家族で
村内の白壁の新しい家は全て彼らの住居です。スーパーマーケットも
洗濯屋も彼ら軍人だけにしか利用できない区域があり、一般住民の
生活とは隔離されている、チリでも珍しい軍人主導の集落です。
とはいえ、別に通りを歩いていると狙撃されるとか、大砲が飛んでくるとかいう物騒なことはありませんのでご心配なく。

チリのプンタアレナスから、1日に1往復のローカルフライトが飛んでいて、地元民の足になっています。(フライトは約1時間30分)
1歩プエルトウィリアムスの空港に降り立つと、そこはもう別世界。

田舎慣れしているカーネルでも、つい心細くなってしまうような静寂と
部外者(とりわけ外国人)に対するよそよそしさ・・・。
素朴な人柄・・・といえばそうなんですが、ちょうど日本の田舎と同じような、それを10倍にしたような外国人に対する警戒心がヒシヒシと伝わってきます。

「外国語で話し掛けられたらどうしよ~」 だとか
「いきなり噛み付いて来ないだろうなぁ・・・」 とか

そういった種類の、まあ他愛もない警戒心ですから、ちゃんと現地の言葉を話してあげれば、その瞬間から、アミーゴ!ってことになるんですけど。

現在、このプエルトウィリアムスの村が変わりつつあります。

観光客の増加、都市資本の参入などで、望むと望まざるとに関わらず、
地元住民の生活が変わりつつあります。

長くなるので、それはまた明日のお話。

20060216195234.jpg
こんなプロペラ機しか飛んでません。
20060216195417.jpg
海軍軍人さんの家並み
日本食普及のために
プエルトナタレスにも、日本人の方がよく宿泊されるホテルというのが
あるんですが、所用で彼らのところを回りますと、最近よく、
「日本食」について訊かれるようになりました。

「お米はどうやって洗うの?」
「旅行中に一番食べたくなる日本食って何?」
「食材はどこで買えるの?」
「日本人は朝ごはんには何がほしいの?」

などなど・・・。

残念ながら、プエルトナタレスには日本料理屋さんや中華料理屋さんは
ありません。プンタアレナスには中華が一軒だけありますが。
彼らホテルの人間も、日本人観光客誘致には積極的で、出来るだけ
日本の方に喜んでもらえるように、日夜努力しているようです。

「せっかく外国に来てるんだから、その土地の美味いものを出せばいい んだよ」

といっても、せめて代表的な日本の一品料理くらいはお出ししたい・・・という情熱はなかなかなものがあります。中には、サンチアゴまで行って日本食を食べて来て、以後病みつきになった人もいます。

そんな彼らですが、残念ながら、誠に残念ながら、日本人の知り合いは
町に1人しかいません。当然、そいつに聞くしかありません。
でも、そいつ、料理なんて生まれてこの方、殆どした事のないやつなんです。インスタントラーメンやゆで卵が料理だと思ってる奴ですから。

当然、上記の質問の答えも以下のようになるわけです・・・。

「お米なんて洗わなくていいんだよ!栄養がなくなるから」
「旅行中に食べたくなるのは・・・やっぱ鳥のから揚げかな?」
「食材なんて、日本にしか売ってないよ」
「朝ごはんにはやっぱりポテトフライでしょ、日本人なら」

でも彼、こんな奴なんですが、なぜかお寿司だけは握れるんですよね、これが。昔、魚屋さんというか、寿司ネタを商売にしてたこともあって、ちょっとしたもんです。そんなわけで、今度教えてくれ!って言われることもしばしばなんです。

サーモンやカニくらいしかネタは無いんですけど、それでもちょくちょくご披露申し上げてます。でも最初からネタの鮮度に問題があることが多くて、なかなか生のネタというのは難しいんですけど。
それでも、彼らは「寿司」といえば「カリフォルニア巻き」しか知らない奴らですから大層喜んでくれます。

「今度、うちのコックに教えてやってよ」 

と言われるんですが、これがなかなか難しくて・・・。
要は、相手は正規のコックなんです。こっちはラーメンコックなんです。ネタを切るにしても、包丁なんて殆ど使った事のない奴なんです。(握り専門♪)
だって、仕事では、いっつもネタは切ってあったし・・・。

「これ、包丁が悪いよ。もっとちゃんとした刺身包丁じゃなきゃ、
上手く切れないんだよ。分かる??」

とか言ってる傍から、コックさんはその包丁で綺麗に切り始めるし・・・。

でも、彼らにも出来ないことがあることを発見!
●ご飯をベチョベチョに炊くこと。
●手づかみでご飯を握ること。
●吸い物をズルズルってやること。

そんなわけで、カーネルは言うわけです。

「これこそが、お寿司の醍醐味なんだけどなあ・・・。やっぱ君には理 解できないか」

今度は、カーネルの2番目に得意な日本食を教えときますので、近い将来皆さんの前にお目見えする日が来るかもしれません。
そん時は心して召し上がってくださいね。

料理の名前は・・・・ おかゆ といいます。
バレンタインの贈り物
今日2月14日はお馴染みのバレンタインデー!
・・・といっても何が起こるわけでもありません。

日本で働いていた頃は、オフィス内でもあの忌まわしき
チョコの習慣がありましたが、チリ、とりわけパタゴニアには
何もありません。
まあ、恋人同士が一緒に食事する、くらいのことはある
らしいですが、カーネルには無縁・・・。
今日の夕食は、家で1人で、安ワイン1本と先日お客様から
頂戴した天津甘栗でした。

日本では、今年もさぞや盛り上がったことでしょうね。
東京にいた頃は毎年思ってました。

「なんでチョコなんでしょう???」

男性から女性にチョコなら分かりますが、女性から男性にチョコ
というのは、どう考えてもナンセンスなような気が・・・。
酒のつまみか、或いは酒その物の方が喜ばれるように思うのは
カーネルだけでしょうか?

大学時代の友人に、毎年数個のチョコをもらう奴と、酒屋の息子
がいました。チョコをもらう奴は、酒屋の息子にもらったチョコ全部渡してウイスキーと交換してもらってました。渡した女の子からしたら許せない行為なのでしょうが、彼らは平気。

そもそも、贈り物なんて、相手の喜ぶものをあげて初めて効果のある
ものでしょう?甘いものが嫌いな相手にチョコなんて、やっぱりナンセンスです。また、相手が何が好きで何が嫌いか分からない様なら、バレンタインデーなんて意味があるのでしょうか?

いいんです。どうせ何も貰えない奴のヒガミです。チョコでも貰えれば嬉しいのは分かって言ってるんです!

・・・と悲しい気分になってたら、いつもの如く「彼」が勝手口からノソノソ入って来ました。そんで、私の膝の上に乗っかり、口にくわえてた「もの」をカーネルの手のひらに置きました。

既に動かなくなった「ハサミムシ」でした・・・。
こいつ・・・いい奴だな・・・と思う間もなく、彼は私の綺麗に殻をむいて食べるだけにして並べてあった甘栗をくわえると、さっさと部屋の隅に逃げていって食べ始めました。

「虫で栗をつる」の技です。

考えてみれば、彼は男でしたね。
期待した私が馬鹿でした。(何を??)
道案内
知らない町で迷子になったら、貴方ならどうしますか?

1.地図とにらめっこしてなんとか自分で歩く
2.そこら辺を歩いてる人に訊く
3.タクシーに乗る

プエルトナタレスは小さい町なんですが、ここで迷ってしまったら
1、が正解です。この町のタクシー運転手は、別の町からの
夏季出稼ぎ組みが多く、あまり地元の地理に詳しくありません。
もっとも、小さい町なので最終的には行き着けるんですけど。

一番まずいのが、2番です。ここで、人に道を聞いてはいけません。
地元に住んでる私が聞いても分かりませんもん・・・。

「この近くの歯医者さんってどこですかねぇ?」

 家を出て近所のおばちゃんに訊きます。

「ここを2ブロックまっすぐ行って、上へ3ブロックのあたりだよ」
「うえ???」
「上るんだよ、道を」
「????」

確か日本にも、上がる下がるって道案内をする変な町がどっかにありましたよね?

ともかく教えてもらったとおりに、てくてくてく・・・。
このへんだよなぁ・・って思って、タバコ屋のおじちゃんに訊きます。

「この辺に歯医者さんって・・・」
「歯医者?あぁ!こっから2ブロック山へ向かって、信号を右に行くと 直ぐだよ」

ありがと。テクテクテク・・・。
いつまで経っても信号がありません・・・。
仕方が無いので、買い物帰りのおばちゃんに再度質問。

「あの、歯医者さんって?」
「歯医者?そこの角のスーパーを左に行ったところにお巡りさんがいた から訊いてみなよ。」
「はぁ、ありがと・・・」

てくてくてく・・・。
行けども行けどもお巡りさんはお回りしてません・・・。
仕方ないので屋根の工事をしてる大工さんに・・・。

「あの~!!すみません、お仕事中!
おまわりさんってどこですか!?」

「あぁ~!?警察なら町の中央広場のトコだろが!」

「はぁ・・・ありがとう。邪魔してごめんなさい。」

テクテクテクテクテクテク・・・。

こうして、一向にカーネルは歯医者さんに行けないのでした・・・。

どうしてこんな事になるか?
地元民はみんな優しい面倒見のよい人だからです。
知らなくても丁寧に教えてくれるんです・・・勘で。
当地では、知らないって言うのは恥ずかしいことで
不親切なことなんです。
そのため、初めてナタレスに来てイライラしながら、何かを捜し歩いてる観光客の方を大勢見かけます。みんな被害者です。

うそだと思ったら試しに訊いてみてください。
絶対誰も、「知らない」って言わないから。

「ねぇ、牛丼の吉野家ってどこ?」
「あぁ!それだったら、そこの角を上へ3ブロック行って・・・・」

在りもしないものでも、ちゃんと教えてくれるはずです。
今年も洞窟映画がやってきて・・・。
ナタレスの町を盛り上げよう!ってことで、今年も毎年恒例の
映画祭がやってきました。

プエルトナタレスの町には映画館は無いので、毎年この2月中旬
になると、映写機積んだ移動映画館がやってきて、地元民並びに
観光客に無料で上映されます。

しかし・・・・なぜか、夜のミロドン洞窟が会場なんですよね、いつも。ナタレスの町から車で30分くらい離れた、1万年前までミロドンと言う化け物が住んでいた大洞窟で、寒風吹きすさぶ中、2時間の上映
で、しかもなぜか夜の10時から・・・。

カーネルも、去年は初めてだったので、友達の車で連れてってもらって
見ましたけど、映画の内容は、ハリウッドでも黒澤でもなく、なんか
チリの軍政時代の物語で、虐殺だの、人権だの、やたらと重いテーマでした。

要は、日本で言えば、秋芳洞に夜の10時にみんなで集まって
「はだしのげん」とか見るようなもの。個人的に、秋芳洞も「はだしのげん」も大好きですが、なんでこの2つを組み合わせてしまうんだろう・・・って感じです。

今月10日から5日間の予定で開催されていますが、毎夜観客はパラパラだとか・・・。地元の活性化のために毎年、行政や地元企業が後援して行われているのですが、もう少し頭を使えばもっと喜ばれるでしょうに・・・。

例えば、ナタレスの町の一番忙しい時間は、朝の7時から9時で、2番目は夜の8時から10時です。ちょうど、ナタレス発の各種ツアーが発着する時間で、その時間だけナタレスは、怒号や悲鳴や歓喜の叫びで非常ににぎわいます。
でも、普段日中は、まるでゴーストタウンです。ほとんどの観光客さんはツアー中のため気が付きませんが、昼下がりなんて、静寂そのものです。その日到着の観光客さんがたまにブラブラしてるだけで、地元民のほとんどは家の中で昼寝したりテレビ見たりしてます。どうせなら、この時間に市役所ホールかどこかで映画でも上映したほうがよほど地元の活性化になります。

県行政としても、観光客にいまいち人気のないミロドン洞窟を盛り上げようと躍起なのは分かりますが、どうもどこか庶民感覚とずれてしまっている様で、地元民からは冷笑されています。

必要も無いところに駅を作ってみたり、地元活性化を謳いながら、意味のないテーマパークを作ってみたり・・・行政ってのは、どこの国でも同じなんですねぇ。

市役所の友人も
「分かってはいるんだけど、組織っていうのはねぇ・・・」


ナタレス一問一答
地元プエルトナタレスの無料配布新聞(ツーリスト用)に
当地に関するQ&Aが載っていましたので、一部紹介します。
旅行者のお役に立てれば幸甚です。


Q プエルトナタレスからパイネ国立公園までどのくらい掛かりますか?
A バスで2~2.5時間です。
カーネルコメント(以下CC):公園入場口までの時間です。


Q プエルトナタレスのスーパーなどのお店は何時頃何時に開きますか?
A 9時半以降ですからツアー開始には間に合いません。
  飲料水などのお買い物は前日にお済ませください。
CC:10時開店が多いですが、大半はその日の気分次第です。


Q ナタレスのお店はお昼までなんですか?
A ほとんどのお店が13:00~15:00が昼食休憩です。
CC:実際にはお昼寝タイムです。12:00~16:00は何にも出来
  ません。銀行は14時までです。


Q 明日の天気予報はどうですか?
A 訊かないでください・・・。
CC:カーネルにも訊かないでください。
  晴れのち曇りのち雨のち晴れ、ところにより大風か雪かみぞ
  れ・・・。予想気温は0℃~20℃くらいでしょう。
  (どれか当るだろ?)


Q パイネ公園内で食料は買えますか?
A 山小屋やホテルで買うことが出来ます。
CC:でも値段は「富士山の頂上価格」です。
  ジュース1本500円とか。


Q パイネの水は飲めますか?
A 流れている水でしたら飲めます。
CC:のどが渇けば流れていなくても湖の水は飲めます。
  但し、LAGUNA AMARGAの水は飲めません。


Q ナタレス近郊で半日でいける面白い場所はありますか?
A 海岸通りの散歩や、ドロテアの丘のハイキングなど盛り沢山です。
CC:2つしかないけど、盛り沢山です・・・。


Q なぜナタレスの女子学生は寒いのにみんなミニスカートなんですか?
A 市の決まりです。風の強い日などは見ていて気の毒です。
CC:決めたのが男だからでしょう。確かに強風の日は目の毒です。


Q なんであんなに街中に犬が多いのですか?
A 半分は野良犬、あとの半分は放し飼いの飼い犬です。
CC:どちらも咬むので、近づいて来たら、蹴飛ばしましょう。
  狂犬病の心配は無いと市は言いますが、信じますか?

Q ナイトライフは何時から何時まで楽しめますか?
A カジノは22時~04時まで。バーもだいたい同じです。
CC:バーで酔い潰れて寝てしまっても、誰も起こしてはくれません。
  気が付いたら、誰もいない店内で朝を迎えてたりして・・・。


Q キャンプ用白ガスはどこで買えますか?
A 薬局かアウトドアショップに置いてます。
CC:よく品切れを起こしますので、プンタアレナスでの購入を
  お勧めします。


Q ナタレスの日没は何時頃ですか?
A 一番日の長い頃で、日の出5:00、日の入り10:30頃です。
CC:日の出は見たことないので知りませんが、日の入りはホントです。


以上、お役に立ちましたでしょうか??
日本の心
先日、おらが村の若手ガイドの夜の集まりに呼ばれた
時のこと・・・。

骨付き肉ほおばりながら、ワイン片手に、日本文化について
大いに盛り上がりました。というのも、メンバーの中に
ショウトウカン空手を学んでいるものがいて、彼が一同に対して
トクトクと空手道精神を説き始めたのです。

そもそも空手とは・・・酒の勢いも手伝って彼は饒舌でした。
みんな普段馴染みの無い東洋文化、しかも『ラストサムライ』
の話に及ぶと興味津々と言った顔つきで、彼の独演会を聞いて
いたのでした。

彼がようやく話し疲れた頃に、それまで黙っていた女の子が、
『haiku』って知ってる?とボソッと言いました。
もちろん田舎のお兄ちゃん、お姉ちゃんの集まりですから、
そんな高尚なもの、誰も知りません。そのお姉ちゃんが説明を始めました。

『haikuっていうのは、日本の短いお手紙のことで、短い中にいろんな
 気持ちを込めるものなの』

という、ほぼ100%の説明をしたのには驚きました。彼女は大学で東洋史を学んだのだそうです。もちろんスペイン語で語数を合わせるのは難しいので彼女はカーネルに、幾つか例を挙げて見せて・・・と頼みました。

『げっ・・・』って感じです。
カーネルにそんな教養を期待されても・・・。でも私も男です!女性の頼みを断るわけにはいきません!
(もちろん女性にもよりますが・・・)

とはいえ、頭の中を駆け巡るのは

『ケンタッキー、今日も明日もケンタッキー』とか
『コネコ来て、私のおかず食べちゃった』とか

カーネルの馬鹿さ加減を露呈するものばかり・・・・。

酔った頭で、小学生時代の記憶箱を引っ掻き回し、思いつく限りの
俳句を並べてみました。

【すずめのこ そこのけそこのけ おうまがとおる】
【かきくえば  かねがなるなり  ほうりゅうじ】
【はるのうみ ひねもすのたり  のたりかな】
【あさがおに つるべとられて  もらいみず】
【たびにやんで ゆめはかれのを かけめぐる】

他にも幾つかありましたけど、これの意味を全部解説させられましたが
難しいですね、外国語で俳句説明するのって・・・。まあ日本語でも
よく理解できないのもあるんだけど。

さて、この中で、現地青年に一番人気だったのはどれでしょう?
それは、偶然にも、カーネルが一番好きなのと同じでした。

やっぱ、言葉や文化は違っても、感じ方とかは同じなのかなあ。
正解は、【たびにやんで】でした。

こうした『言葉』を遊びに使うと言う習慣は、あまり西洋世界には見られないようです。
ダジャレやオヤジギャグみたいなのも、余り当地では耳にしませんし。

やはり、日本文化は偉大だ!というのが結論でした。
宴の最後には、空手青年がカーネルを相手に組み手をやらせてくれ!といって来ましたが・・・。
私と彼とでは・・・異種格闘技です・・・・(空手と相撲)
天使と悪魔
人間の心の中には天使と悪魔が住んでいます。
昨日、これを象徴するような事件がありました。このパタゴニアで。

昨日お昼過ぎ、母親と1歳半の娘の住む家が突然の爆発音と
ともに炎上。原因は暖房のガス漏れだそうですが、これはパタゴニアでの火災の典型例。夏場でもストーブガンガンですから。

燃えさかる炎の中、消防隊が到着するまでの間に、近所に住む22歳の
青年が母親と娘を救出。中にまだ母子の飼い猫が居ると聞いて、この
青年は再度突入。見事にこの小さな命まで救出しました。
インタビューした新聞記者に向かって、爽やかに
『うちにもネコが居るし、家族の一員だから』
と答えたそうです。

すごいですねぇ。爽やかですねぇ。カッチョいいですよねぇ。
カーネルも一度は言ってみたいもんです。年のころもこの青年と近いし、爽やかだし、ネコは3匹も居るし・・・・。
(なんか、心ない日本の読者様から、カーネルにコネコは似合わないっ ていう投書を頂戴しましたが一体何様の積りなんでしょうね)

でも火事は怖いから、台風か何かがいいかな?
台風で床上浸水した家屋から、危険を顧みず溺れかけてた子猫を救出!
なんて記事が出たら、それは私ですからね。

一方で、これもパタゴニアの典型なんですが、昨夜空き巣に入った家で、その家の飼い犬に吠え立てられて、慌てた犯人45歳が、犬を石で殴り殺して何も盗らずに逃走。その後逮捕。パタゴニアの人は一般に犬を非常に軽く見ます。もちろん全員が全員そうではありませんが、本当にイヌコロ、といった扱いをする人が多いのは事実です。でも、なにも殺さなくてもねぇ・・・。

この2つの事件、実は100mくらいの距離で起きています。
一方はネコの命を救うために自分の命を賭け、もう一方は自分の都合で勝手に犬を殺し・・・。

つまり、人と言うのはそういうものなんですね。
カーネルが申し上げたいのは、つまりこういうことなんです。

パタゴニアには都会に無い、素朴で正直な人柄を持った人が多い。
これは事実です。旅行者の方が困っていれば、周りのパタゴニア人は何とか助けようとします。でもその一方で、毎日のように旅行者を狙ったスリや引ったくり、暴行事件は起きています。どちらも同じ私たちナタリーノ(プエルトナタレスの人)であり、アレーニョ(プンタアレナスの人)なんです。

日本から旅行される方は、どうか、私たちナタリーノ、アレーニョを頼りにしてください。でも、一方で私たちを警戒してください。悪魔もいます。

私は悪魔でも天使でもありません。ただのカーネルです。
優しいつぶらな瞳でコネコを抱いているのが似合う、爽やかな!カーネルです。
お持ち帰り
チリやアルゼンチンのレストランで食事をされると、たいていの日本人の方はそのボリュームの多さに驚かされます。お昼から分厚いステーキ2枚と大盛りポテトフライ・・・とか。現地の人は女性でも平気で平らげてしまうからもっと驚きです。
どうゆう胃の構造してるんだろう・・・。

まあ、カーネルもフライドチキン10ピースを30分で平らげられる程度の胃は持っていますから、私の場合はいつも適量ですね。
たまにお客さんと一緒に食事をすると、ご婦人方が残された肉や魚は、まず間違いなくカーネルのところに回ってきます。日本人は礼儀正しくて、食事を残すという習慣があまり一般的ではないですから。当然、調子に乗ったカーネルは片っ端から片付けていきます。

こんなカーネルでも、食べきれないときはあります。二日酔いの時や、重たい脂ものなどは、さすがに3人分も4人分もは食べられません。
(フライドチキンは別腹!!)

そんな場合は、いわゆるDOG BAG に入れてお持ち帰りになります。

『家の犬にあげるから、包んでくれる?』

って言えば、ほとんどの店でやってくれます。

但しちょっと顔馴染みになったレストランなどでは、

『おまえ、またか』

って言われますので、正直に言うようにしています。

『カーネルっていうペットの夜食に・・・・』

今日も、とあるグループの方がプエルトナタレスにご到着になり、お昼をご一緒させて頂きました。今日のメインはキスのフライ、1人3匹。皆様の分を頂き、6枚まではその場で片付けたのですが、あと4枚がどうしても・・・・。
普通、日本でキスフライ定食って言えばキス1枚とサラダでしょう?
どう考えても普通の日本人にはヘビーです。いくら育ち盛りの
カーネルとはいえ、10枚は食べ切れません。
(フライドチキンならいけるけど)
そこで、残った4枚包んでもらうことにしました。

カーネル 『最近、コネコがよく来てさあ。しかも3匹。かわいいんだ      よね、これが。』

ウエイター『分かってるって。別に恥ずかしいことじゃないんだから』

カーネル 『・・・・ホントだってばよ!』

ウエイター『オーケーオーケー。ちゃんとピリカラソースかけといてや      ったから。』

カーネル 『よっ、余計なことすんなよ。ネコが食べれないだろ!』

ウエイター『わかったわかった。ネコがね、はいはい。』

カーネル 『・・・・・・・(悔し涙が出そう)』

日頃の行いが悪いと、本番で信じてもらえないのですね・・・。

 『おおかみがでたぞ~~!』
14年の孤独
100年の孤独っていう焼酎がありましたよね、日本には。
高いから自分で買って飲んだことは無いけど大好きでした。
(まっ、人から奢ってもらえばなんでも美味いんですけど)

今日はそれに全く関係ないけど、『14年の孤独』っていうお話。
先週末に、ちょっと時間を作って汚れ物の洗濯に・・・じゃなくて
命の洗濯に行ってきました。
(どっちでも同じですね、カーネルの場合)
お船に揺られること4時間、氷河に削られたフィヨルド海岸を抜けて
ゴムボートに乗り換えさらに1時間。陸路とは別にパイネ国立公園に入るもう1つのルートです。セラーノ川というパイネから流れ出る川を遡り、前方に雄大なパイネ連峰と世界3位の氷含有量を誇るパタゴニア大氷原を見ながら、50ccエンジンを積んだゴムボートは勇ましく遡ります水の色は氷河川特有のグレーっぽい色で、水温は約4℃。
落ちたら30秒で死にます。

最近このルートを使ってパイネ国立公園に入る方が急増していますので
もしかしたら皆様の中にも既に経験されている方がいるかもしれませんね。

パイネ連峰の絶景が拝めるセラーノ川の大きな中州に、1つの掘立小屋があります。煙も立ち昇っています。一見、無謀などこかの若者がキャンプでもしているのかと思いきや、そうではありません。

そこの住人は既に60歳近いおじさんです。
馬や牛を飼い、僅かな作物を育てて、完全自給自足の生活を送っています。電気もガスも水道も無い中州の掘立小屋に1人で住んでいます。
彼が最後に一番近い町、プエルトナタレスに降りてから既に14年が経ちました。その間、彼はずっと1人で、孤独な生活してきました。

パイネ連峰に見せられてしまったのでしょうか?
それとも極度の人間嫌いで仙人生活を送っているのでしょうか?
誰にも分かりません。1つだけ分かっているのは彼がもう下界に下りる気は無いのだということです。セラーノ川が増水しようが大雪に閉じ込められようが、彼にここを離れる気は無く、たまに訪れる湾岸警備隊や
森林管理局の人間によると、もう説得すらしていないとのことでした。

気まま気ままに、何者にも束縛を受けない彼の生活はある意味で理想的でもありますが、俗物のカーネルとしてはとても真似できるものではありません。14年間・・・たった1人で過ごすには余りに長い時間とは思いませんか?

彼の心の内を読み取ることなど誰にも出来ませんが、カーネルも機会があればそのうち試してみたいとは思います。
孤独を友として、人里はなれた場所で、誰の顔を見ることも無く
1週間くらい・・・・かばんの中には溢れんばかりのフライドチキンを持って・・・。
俗物ですね、やっぱり・・・。20060206214734.jpg

水路から望むパイネ連峰20060206220921.jpg

ゾディアックボート
暖かい場所
我が子の日常をビデオにとって、ほら歩いた、とか、ほら喋った、とか
他人に見せたがる親御さんは多いものです。本人たち以外には拷問としか思えないような、こういった儀式・・・やりたい方の気持ちが最近、少しは分かるようになりました・・・。

というわけで、全然パタゴニアに関係ないけど、今日もネコの話です。
苦痛に思われる方は、この先読まないで結構です。

うちに偶にやって来ていた『ワトソン君』ですが、最近では毎日のように侵入してきます。以前は食べ物をねだる時だけだったのですが、今日などは外が雨降りなこともあり、殆ど一日中カーネルの邪魔をしてました。別に、傍にネコがいようが、ライオンがいようが、人間がいようが、全然気にはならないのですが、今日みたいな寒い日はちょっと・・・。ワトソン君も温もりがほしいのでしょうね。カーネルの膝の上で眠り込んだり少しでも暖かそうなところを探してウロウロしてました。

何度もジャマ者扱いされて、諦めたかと思いきや、彼の見つけた定位置はなんと!私の仕事テーブルの上・・・。写真のように、なぜか私の正面を向きながら、眠ったり、私のコーヒー飲んだり、書類クシャクシャにしたりしながらずっ~と座ってました。相手にすると切りが無いから、私は彼を完全無視。そこに居ないものとして彼の目の前でタバコは吸うは、電話はするは・・・。
それでもその定位置から動きませんでした。
要は、コンピュータから出る熱で、そこが一番ぬくぬくしてたんでしょうね。

時々、気が付いたように飛び降りて外へ出て行ったかと思うと、直ぐに戻って再びカーネルの膝を踏み台にして机の上へ。たぶんトイレでしょう・・・。

夕方、フラッと外へ出て行ったかと思うと、妹のモジモジちゃんと、流離いの兄貴、オドオド君を連れて3匹でやってきたのには、さすがの私も引き攣りました・・・。
『うちは集会所じゃな~い』

こんな彼らですが、役に立つこともあります、1つだけですが・・・。
家の中を徘徊している、ハサミ虫やら羽虫やら、カーネルの苦手な昆虫を追い掛け回して撃退してくれること。これに関しては私より数段有能だし、頼りになります。
こっちが新聞紙持って、恐る恐るへっぴり腰なのに対して、彼らは速い、すごい、カッコいい♪
あとは、捕まえたのを見せに来るのさえ止めてくれれば、こんなにいい奴は居ないんだけど・・・。

カーネルはパタゴニアで、都会での生活では経験しないような事を日々学んでおります。でも、もう都会での生活に戻れなくなりそうです・・・。
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定位置20060203194415.jpg

だんご3兄弟
14%の恐怖
はっきりした数字が出ているわけではありませんが、プエルトナタレス
で旅行関係の仕事している人10人に聞きました!

昨年よりお客さんの数が多いと思う人 ・・・ 1人
          少ないと思う人 ・・・ 9人

クレームの多い旅行者はどこの人 
チリ・・・ 5人
イスラエル・・・3人
アルゼンチン ・・・ 1人
ドイツ・・・ 1人

                     (カーネル調べ)

地元ローカル誌に、パイネを観光した帰り道で、感想を聞いた記事が載っていました。
主なクレーム内容としては・・・

●バスがボロくてエアコンも無く、椅子の座り心地も最悪。
●食事付きとツアーと謳いながら、出されたのは水とクッキーだけ。
●バイリンガルガイドのツアーなのに、ガイドはスペイン語とポルトガ ル語だけ・・・。
(まっ、これはウソは言ってないわな・・)
●ガタガタ道なのに運転が荒い。
●天気が悪かった。
 (どうしろと?)

折角地球の裏側からいらして頂いた日本人のお客様には、是非是非楽しい思い出を一杯持ってお帰り頂きたいものです。が、実際には、上記のクレームに見られるような楽しくない思いをされてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
日本人はあまり当人を目の前にして、クレームするというのは苦手な国民らしく、そのぶん現地人のうけはとてもよいのですが、どちらかというと後になってアレが悪かった、コレが悪かったとネチネチ言ってくる人が稀にいらっしゃるようで、現地人としては
『あの時その場で言ってくれれば何とかしてあげたのに・・・』
と歯がゆい思いをすることがあるそうです。

そうですね。これはカーネルも同じように感じます。
イスラエル人ほど、何でもかんでもその場でケチをつけるというのも困りますが、ご自身が快適に旅行するためにも、不都合はその場で解決した方がよいと思います。言葉の問題もありましょうが、怒りや不快感というのは、言葉なしでも相手に伝えられますから。

もう1つ、カーネルから旅行者の皆さんへのアドバイス。
参加するツアーの主催会社はよく確かめましょう。
上記に出たようなクレームは、ちゃんと看板を出して営業しているツアー会社では発生しにくいものばかりです。

少し前の新聞によりますと、ここマゼラン州パタゴニアで旅行業者の免許調査をしたところ、正規に許可を得て営業している割合は86%だったそうです。
これを高いとみるか低いとみるかは人それぞれだと思いますが、カーネルとしては、非常に危険な状態だと思いました。
許可無くツアーをしている場合というのは、万が一の保険にも入っていないケースが多いんです。タイヤがパンクした、エアコンが効かないといった程度なら笑って済ますことも出来ましょうが、これが、事故にでもあってしまった際には大変です。

無許可の14%に当らないように、是非是非皆様には十分注意してパタゴニアを旅してほしいと思います。

正しいツアー会社を見つけるコツは1つです。
正しいツアー会社を知ってる人に訊く、これしかありません。

ゴミ拾いの1日
プエルトナタレスの海岸線には、名物の黒くび白鳥(首だけ黒くて他は白い)がいたり、他にも様々な野鳥がいて、それはそれは風光明媚です。海水域でありながら、複雑なフィヨルド海岸線に囲まれた内海ですので波はありませんが、強風による白波はいつも立っているような景色です。海水温は低く泳ぐのには適しませんが、天気の良い日の海岸沿いは地元民、観光客で賑わっています。

こんな素晴らしい海岸線に、心無い人が不法にゴミを投棄して問題になっています。1月下旬にはそれらしきものは在りませんでしたから、つい最近のことだと思います。洗濯機、車のタイヤ、壊れたテーブルから、果ては犬の死骸まで、ひどいものです。ゴミの種類から察するに観光客ではなく、ここに住んでいる私たちナタリーノの仕業であろうと見られています。

今日の午後、所用があって海岸沿いのホテルに出向いた際に、海岸で
7,8人の地元ボランティアの人が片付けをしていましたので、まあ気軽にカーネルも少しお手伝いしてきました。別にみんな特別なことしてるわけではなく、トラックを持ってる人がトラックを出し、腕力のある人は粗大ゴミを運び(カーネルはもちろんこれね・・・)、女性は散らばってしまった紙ゴミを拾い・・・
という具合に皆さん自分から進んで掃除をしていました。
その姿をカメラに収めている、訳の分からない観光客の方もいらっしゃいましたが。

さて、そうして一日一善を成して、カーネルは気持ちよく自宅へ戻りました。が、自宅のドアを開けて、足を踏み入れてみてビックリ!!
部屋中が、タバコの吸殻や、空き缶、カップラーメンのカップ、紙ごみなどで散らかり放題。
何が起こったのか全く分からず、しばし呆然・・・。

訳の分からないまま、「どろぼう??でもそれにしちゃぁ・・・」などと考えゴミを拾い集め始めたカーネルに向かって、スーパーの買い物袋を口にくわえて向こうから何食わぬ顔でやって来たのは・・・・そう、ワトソン君でした・・・。

台所にあるゴミ箱を漁り、部屋中にばら撒いてくれた犯人は、彼でした。

「きさま!」

と私が怒っているのが分かるらしく、ポイッとスーパー袋を捨てて逃げていきました。仕方なく、カーネルは本日2度目のお掃除・・・。散らばってしまったゴミを拾い集めてビニール袋にしまい直すと、ワトソン君は隙を狙って、2回目の攻撃体勢。

ここ数日で、カーネルの膝の上にちょこんと座ってお昼寝するのが日課になった彼ですが、カーネルがトイレに行きたいのも我慢してじっと動かずにいてあげてるのにこの恩知らず、ゴミは漁るし、爪は立てるし、ビールはこぼすし・・・・。
再教育が必要なようです。

決して飼ってる訳ではないんですよ。でも何度追い出しても戻ってくるんです。 ドアをガリガリ削ったりして・・・。放っておくと、折角大家さんが修理してくれて雨漏りの心配が無くなった天井を、再びぶち抜いて落ちてきそうで・・・。

どうしたもんでしょうね。
南極のこと
南極はだれのもの?

1959年に初回締結された南極条約は、2005年現在45ヵ国により批准されており、その中にはおよそ南極に観測基地を持つ28カ国全てが加盟しています。
もちろん、わが祖国日本も、マルコロッシ君の旅したアルゼンチンも、私が今住んでいるチリも加盟しています。

この条約の趣旨は、南極地域観測の自由と協力、核実験、核廃棄物の投棄の禁止、南極地域の平和利用と領土権主張の凍結などが謳われています。要は、「南極ではみんなで仲良くケンカせずに、ゴミを捨てずに勉強しましょう!」っていう条約です。うん、いいことです。

ところが・・・。
実際にはチリもアルゼンチンも、政策レベルでは条約批准をしていますが、国民レベルでは根強く、「南極は俺のもの」という意識が残っています。事実、相応の教育を受けた人間でもチリの南極領はどこそこで・・・って話を平気でしますし、市販されている地図にも、まるで
ピザのように、扇形にチリ領南極と大書されています。
領土権の主張は凍結されているにもかかわらず、この国民意識はなぜでしょう?

チリの場合は、その初等教育での愛国意識の植え付け、でしょうか。
小さい頃から、チリ人はみんな、南極はチリの物、と教えられているのです。ゆえに、幾らこちらが、南極条約を聞かせようと、文献を見せようと、チリ人は絶対に譲りません。
別に彼らが、南極で核実験しようとか、戦争始めようとか考えているわけでは決してありませんが、その頑迷さには、腹が立つこともしばしばです。

まあ、こんなことは世界中至る所で同じようなことがいっぱいありますよね。中国と台湾もそうですし、北方領土もそうですし・・・。
でも、カーネルとしては、南極への強い思い入れがあるもんだから、チリ人のこの意識は我慢が出来ないんですよね。友達と飲みに行っては、不毛なケンカばかり・・・。

このチリが、南極観光、南極観測に関して、韓国と提携することになったと発表がありました。
韓国も日本同様に南極からは遠いですから、チリに人材を常駐させて南極への影響力を確立したいといったところでしょうか。

わが祖国日本は、是非是非、これに乗り遅れることなく、マルコロッシの歩いたアルゼンチンと提携して南極やりましょう!南極!
(何をやるのって聞かないでね。)

日本の偉い人へ。
その際には、是非是非カーネルにお声掛けください。南極行きます。南極に住みます。犬ぞりの犬の代わりやります!
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