南の果て、野菜不足と戦う毎日。 羊のバーベキューに舌鼓を打ちながらも ふとした拍子に思い出すケンタッキーフライドチキンの味…。ああ、望郷。
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クエルノスの幻
パイネ国立公園をツアーで回ったことのある方ならば、
おそらく誰もがパイネの角(ロス・クエルノス)はご覧になって
いらっしゃることと思います。

カーネルを含め、パイネでツアーガイドを務める者にとっては
ガイド教本のトップページに載っているこの話をしないわけには
いきません。(実際にはそんな教本はありませんが・・・)

お客様へのご案内の定番は、

①野生のコンドルを見つけてお見せすること。
 (カーネルは未だにたまにコンドルとトンビを間違えます。)

②カラファテの王女の悲恋を語ること。
 
③クエルノスの幻を見せること。

の3点です。殆どのガイドがこの3点は欠かさずにしゃべります。

パイネ連峰の成り立ちは、今から凡そ1200万年前と言われ、
初期の堆積岩が後にマグマによって固められ、連山低部は非常に
堅い花崗岩で覆われました。その後の最終氷河期によりスッポリと
氷に覆われ一度は姿を消したパイネ(当時は当然パイネなどという
名前すらなかった)は、氷河期の終焉とともに再び姿を現しました。
マグマに覆われた連山低部は、その硬度ゆえに氷河に削られることも
無く、今もほぼ昔どおりの薄いグレー色の姿を見せていますが、
マグマの到達しなかった連山上部の堆積岩は、氷河に削られ
非常にもろい礫岩となり、色も黒っぽくなっています。

パイネでは、この薄いグレーと黒色のコントラストが至るところに残っており、それがゆえに、神が創った奇跡の造形として世界に紹介されて
いるのです。

特に、パイネの角と言われる、ロス・クエルノスの3つの峰にはこの特徴が顕著であり、人によってはロス・クエルノスがパイネの中で一番美しいと評価する方もいらっしゃいます。

とまあ、ここら辺までが、だいたい前段階の説明です。

クエルノスの幻が登場するのは、ここからです。

「さて、このクエルノスの中央峰に、心正しき正直者だけが目にする事 が 出来る幻が存在します。薄グレー色の花崗岩の壁面に、馬にまたが ったカウボーイが浮かび上がってくると言うのです。」

(写真ご参照)

一回目で見える方は、よほどの正直者でしょう。
普通の人は、ガイドに言われてジッと注視して、あそこが馬で、あれが帽子で、って教えてもらって見えるようになります。たいていの人がここで見れます。

心悪しき不正直者のカーネルは、当時、それでも見つけられずに苦しみました。カーネルのガイド先生だった青年もさすがに諦めたらしく、

「お前には見えない!酒癖は悪いし、ウソはつくし、天邪鬼だ  
 し・・・」

このままでは立場が無いと、カーネルは町に帰ってから絵葉書を買い、
ビール奢ってやるからと騙して先生を呼び出し、

「ねっ、ねっ、どこ?」 としつこく訊いたのでした。

絵葉書に現れたカウボーイは鮮明で、言われてみれば「な~んだ!」
って感じでした。結局、約束どおり先生氏にはビールを奢ったのですが
ビールより高いつまみ分を彼に払わせた私は、次に実際にパイネに入った際に、やっぱり見つけられずに・・・・
先生に大笑いされました・・・・。

もちろん2年目の今シーズンは心を入れ替えたので、
ちゃんと見えてます・・・。

では、皆さんも、探してみてください。20060218181503.jpg

見えました?真ん中の白い部分に、黒っぽく浮かんでます。
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