南の果て、野菜不足と戦う毎日。 羊のバーベキューに舌鼓を打ちながらも ふとした拍子に思い出すケンタッキーフライドチキンの味…。ああ、望郷。
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ペリトモレノ伝説
アルゼンチンのペリトモレノ氷河はパタゴニアを代表する
観光地の1つです。世界的に氷河が減退期にある中で、
ここ数年、表面的には殆ど後退していない氷河です。

実際には湖に接する部分で、毎日のように崩れ落ち、或いは
融解しており、どんどん水に変わっているのですが、一方で
ペリトモレノの母体である南部大陸氷床(チリではパタゴニア大平原
と呼ばれる)では新たな氷が年間を通して活発に供給され続けて
いることから、水面との境界線は殆ど動いていないように見える
訳です。この氷河の動く速度は、最大部分で1日に2メートル、
平均でも40センチ程度といわれ、非常に活発です。

氷河クルーズなどの観光アトラクションのイベントの1つに、
「ミレニアム氷を浮かべたウィスキーロック」というのがありますが、
厳密に言えばペリトモレノで1000年物はちょっと厳しいわけです。
動きが速すぎて。

毎年多くの観光客でにぎわう、そして今現在も賑わっている氷河
ですが、まことしやかに語られる悲しい伝承もあります。
アルゼンチンのウスワイアやカラファテ、ブエノスアイレスでも聞いた
事があるので、全くの虚構とも思われませんのでご紹介します。

今から100年ほど前、当然まだ、氷河上トレッキングなどやっていなかったころの話。
イギリスから来た若夫婦がペリトモレノ氷河の上を歩きました。
そして、奥さんが過ってクレバスに落ちてしまいました。旦那さんは必死になって探しましたが、かなり深くまで落ちてしまったようで見つかりません。その当時、氷河近辺は観光化もされておらず、レスキュー隊もいません。諦めきれない旦那さんは、この氷河が高速で動いていることを知ると近くのカラファテの町に小屋を建てて住みつきました。
そして雨の日も風の日も、ペリトモレノに出掛けては、奥さんが氷に
運ばれて出てくるのを待ち続けました。

やがて長い年月が過ぎ、この旦那さんの髪が真っ白になった頃、
奥さんはクレバスに落ちたあの日の姿のまま、年を取ることも無く
旦那さんの前に現れました。

旦那さんは奥さんを閉じ込めている数十年前の氷に熱湯をかけ
3分間待ちました。すると奥さんが目を覚まして「今が食べ頃よ」
と言ったとか言わないとか・・・。

(99%・・・知る人ぞ知る、カラファテ悲恋の伝承)
( 1%・・・誰も知らない、カーネルの創作)

そんなペリトモレノを見ていると、自然の力の大きさを感じずには
いられません。これからペリトモレノを訪れる方は、今シーズンも
そろそろ終盤ですので、防寒をしっかりとしてお出掛けくださいませ。20060222200340.jpg

ペリトモレノ氷河。手前はパタゴニアの夏の代名詞ノトロ(シルエリージョ)の紅い花。
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