南の果て、野菜不足と戦う毎日。 羊のバーベキューに舌鼓を打ちながらも ふとした拍子に思い出すケンタッキーフライドチキンの味…。ああ、望郷。
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ジャイアニズム
「ジャイアニズム」という言葉をご存知でしょうか?

タイムリーな話題で言えば、ちょうど今、日本と中国が
東シナ海のガス田開発をめぐって、なにやら小難しい
交渉をしているようですが、この交渉での中国のような
やり方を、「ジャイアニズム」と呼ぶのです。
自国領内での資源開発は自国でやって、日本領内
での開発を日中共同でやりましょう!っていう、なんとも
虫のいい話です。

この言葉、残念ながら広辞苑には載ってません。
だって、アニメ「ドラえもん」の中のジャイアン(いじめっ子)
のような態度、つまり「俺のものは俺のもの、お前のものも
俺のもの」っていうのが始まりですから。

多かれ少なかれ、国際関係というのはこうした力関係で
成り立っているものであり、キレイ事ばかりの聖人君子の
寄り合いではありません。
合衆国は「自国の危機を世界の危機と勘違いしてる」し、
日本だって、どこかの国の金魚の糞を延々とやってるわけです。

当然、パタゴニア地方でも、それはそれはややこしい国際問題
があります。チリとアルゼンチンの間の国境線問題です。
最終的には1908年にイギリスの仲裁により現在の国境線
が確定していますが、それ以前はもちろん、それ以後も色々
と両国の間に不満があり、実際に戦争寸前の緊張状態に
至ったこともありました。

そもそも、大陸部はアンデス山脈で隔てられていて区分けを
しやすかったのですが、問題は中央山脈の無いフエゴ島。
地図をご覧いただければ分かりますが、国境線が真っ直ぐ
です。また、マゼラン海峡は全てチリ領になっています。
もともと原住民しか住んでいなかった地域に、西洋人が
入植して勝手に引いてしまった国境線ですから、そりゃ問題も
起こるわけです。

1843年にチリがプンタアレナス郊外にブルネス要塞を設置し
マゼラン海峡の領有を宣言してから、最終的に国境線の画定
するまでの1908年までの間、パタゴニアの国境線は目まぐるしく
変わりました。ですから、未だにチリ人は「フエゴ島は我々の物」
と言いますし、アルゼンチン人は逆のことを言います。

そして最近、そのフエゴ島の国境線地帯に大規模油田が存在
するのではないか・・・という噂が広まり、両国とも「ジャイアニズム」に染まりつつあります。
ただ、そこは両国ともラテンの国、調査にはお金が掛かりますので
どちらも「あそこはお前の国の領地の方が少し多いぞ!」って言って
相手が調査してホントにあったら主権を主張する構えです。

フエゴ島を巡る、のんきなジャイアニズムのお話でした。
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