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南の果て、野菜不足と戦う毎日。 羊のバーベキューに舌鼓を打ちながらも ふとした拍子に思い出すケンタッキーフライドチキンの味…。ああ、望郷。
ないもの
カーネルがこちらに来てから既に2ヶ月弱になります。
さすがに、そろそろ髪の毛も伸びてきてウザくなりましたので
今年初めての散髪に行きました。
年々髪の毛が減っているような気がして、以前は月一回行っていた
のに最近では2ヶ月に一回になりました。まだ大丈夫、まだ大丈夫って
思ってるうちにこうやって婚期を逃していくんですね・・・。

さて、その床屋。
まあ、普通のどこにでもある床屋です。
田舎のおばちゃんが民宿兼床屋としてやっていて、近所の人の集会所
みたいになっていて、半年前の破れた雑誌が置いてあって・・・。

そこで、椅子に座って散髪してもらってる間、なんか違和感があったんですよね。普段の私の生活に無いものが、そこには存在しているようで、なんかずっ~と考えてたんですが思いつきません。
ホントに日本の床屋と同じような雰囲気なんです。

とうとう思い出せずにモヤモヤを胸に残したまま家に帰る途中、靴屋のショーウィンドーの前で立ち止まった時に思い出しました。

何だと思います?

・・・・・・・・・・・・・・・。

はい、正解です。
『鏡』でした。

私の生活には、鏡が無いんですね。
借家住まいですが、バスにも寝室にも、リビングにも、どこにも鏡はないです。

もちろんカーネルは、自他共に認める「ジェントルマン」ですから

【トイレは「じぇんとるまん」を使うし、レストランでも「じぇんとる まん」って呼んでくれるし!】

レディーのようにお化粧するでもないから、手鏡なんて持ってません。
そのことについて、今日の今日まで2ヶ月弱の間、全然疑問に思いませんでした。何の不自由も感じずに暮らしてきてしまいました。

洗面所にはステンレス製の食事用のお盆、それもビール1ダース買ったらおまけで付いてきたやつ、を立掛けて、それ見ながらヒゲそったり顔洗ったりしてるんで、別に、全然、まったく、鏡が無いなんて事を気にしたりしてませんでした。

でも、一度それが無いって事に気が付くと、もう欲しくて欲しくて。
やっぱり、良いじぇんとるまんっていうのは、毎朝、意味も無く鏡を見て、ニヤニヤするもんでしょう?
(カーネルの中のじぇんとるまんの定義!)

そこで、村のガラクタ屋さんに行きました。
プラスチック枠の付いた安っぽい鏡を買おうとして、
値段を見てビックリ!

6,000ペソぉ! (10ドルちょっと)

結局買わずに出て来てしまいました。

そして今、私は、これからの人生について悩んでいるのです。

6,000ペソといえば、フライドチキン10ピースが買える・・・。
「じぇんとるまん」であるべきか、「カーネル」らしくあるべきか?
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