南の果て、野菜不足と戦う毎日。 羊のバーベキューに舌鼓を打ちながらも ふとした拍子に思い出すケンタッキーフライドチキンの味…。ああ、望郷。
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なんか変だぞ?
3月8日

3月に入った途端に、2月までとは打って変わって晴れ間が少なく
なってきている、ここパタゴニア。余りの劇的な変わり様に驚いています。ここ数日は雨ばかり・・・。おかげでパイネの山火事も
ほとんど消えて一安心なんですが。

さて、今まで余り雨が無かったので、気が付かなかったことが1つあります。昨日、雨の中を『すぐ近くだから』ってことで所用を足しに出掛けました。結構な降り方だったのですが、誰もカサを差していません。グルッと見渡す限り、カサの花が一つも咲いていません。みんな、ジャケットの襟を立てたりしただけで普通に歩いてます。よく見ると、かなりびしょぬれになっている人もいます。

用務先に着いてそのことを話したら、

『私も見たことないわね、ここの人が傘差してるところ。』

とのこと。

そうなんです。ここの人は傘、使わないんです。
それ以前に、傘を売ってるところがないんです。町中どこを探しても!
以前に住んでいたサンチアゴでは、雨が降ると何処からか
傘売り行商人がやって来て、道端でそれを売り始める光景が普通で
それを最初に見た時も驚きましたが、今回の驚きはそれ以上です!
傘、売ってないんです。どこにも。

理由を聞いても、だれも正確なところは知らないようです。

『いつも風が強いから傘は役に立たない』

というのが、一番説得力があるような理由に思えますが、それでも
全く、1人も差していないというのは、ちょっと異様な光景です。

なんでも追求したがる好奇心旺盛な私は、こんな時の定番、村の長老を訪ねてみることにしました。知り合いの70歳の只のジジイですが。

彼によると、彼も生まれてから今まで傘を使った事はないということで、それを疑問に思ったこともない、との返答。
ただ、4,5年前に、行政がこの地に傘を根付かせようとした事は
あったらしい。ちょうどオゾンホール、酸性雨が騒がれてた頃ですね。パタゴニア地方はこのオゾンホール、酸性雨の直撃を受けてますから。
その試みが失敗してからは、行政も保健省も諦めて、せめて雨の時にはフード付き雨合羽を着用しましょう!と広報しているようです。

そして、旺盛な好奇心と同時に、天性の天邪鬼根性を持ち合わせた私、サンチアゴから持ってきた傘を差して町に出てみる事にしました。私の身体に似合った、2人くらい入れるほどの大きめな傘です。風はありましたが、飛ばされるほどではありません。

私が1人だけ大きな傘を差していても、誰も気にも留めない様子。
みんな足早に歩いて行きます。

『なんだ、やっぱりここの人は傘に興味ないんだ・・・』

と、思った矢先、信号待ちで止まったら、横から小学生くらいの
子供が2人近づいてきました。さり気なく、傘の範囲に入ろうとします・・・。こちらも、負けずに彼らから遠ざけるように傘を傾けます。

『・・・・・・・・・』

無言の攻防がしばらく続いた後、笑いながら彼らの方に差しかけてやると、安心したように傘の中に入ってきました。

なんだ、彼らもやっぱり欲しいんじゃないか!





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