南の果て、野菜不足と戦う毎日。 羊のバーベキューに舌鼓を打ちながらも ふとした拍子に思い出すケンタッキーフライドチキンの味…。ああ、望郷。
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電話屋と保険屋の共通点
う~ん、めんどくさい・・・
ということはどこの世界にもあるもので・・・。

こちらに赴任した時に開設した電話回線と
インターネットの契約を終了させなければ
なりません。

カーネル
「あの~、もしもし。電話の契約を切りたいんですけど」
係員
「身分証明書番号をどうぞ。」
「担当にお繋ぎしますので、切らずにお待ちください。」
電話 
「プーッ。ツーツーツー・・・」

カーネル
「あの~、今、解約の手続きしてたら電話が切れました。」
係員
「身分証明書番号をどうぞ。」
「切らずにお待ちください。」
担当
「はい、お電話変わりました。どういった御用でしょうか?」
カーネル
「電話切りたいんですけど・・・」
担当
「お客様の身分証明書番号をどうぞ。」

カーネル、半分切れかかってます。

担当
「どういった理由でのご解約ですか?」
カーネル
「理由が必要なんですか?
間もなく引っ越すので切りたいんですけど」
担当
「お引越し先までご契約継続なさるべきですよ。」
カーネル
「切らせては貰えないんですか?」
担当
「分かりました。ご決心は固いようですね。少々お待ちください。」
電話
「プ-ッ。ツーツーツー・・・・」

カーネル
「もしも~し。また電話切れたんですけど・・・」
係員
「お客様の身分証明書番号をどうぞ。お繋ぎします。」
担当
「途中で電話切らないでくださいね。」

カーネル、ぶちぎれ!

カーネル
「切れるんですか、切れないんですか!?」
担当
「お客様のいらっしゃるエリアでは契約解除できませんので
 隣のプンタアレナスまでいらしてください。」
カーネル
「でもここで契約したのに、ここで切れないんですか?」
担当
「切りたいのなら、来週月曜日の午前中にご出頭ください。」

もう、犯罪者扱い!!

ほんっとに頭にきます。結局、来週わざわざ3時間掛けて
隣町まで出頭することになりました。
契約の時はハイハイ言いながらすんごく速く進んだのに
解約となると、も~ホントに犯罪者扱い・・・。

何処でも同じですね、電話屋と生命保険屋は。
レンガ造り
パタゴニア北部は森林地帯です。
カーネルの済んでいるパタゴニア南部は草原、荒野地帯で
あまり大きな木はありませんが、それでも南極ブナと呼ばれる
木が自生しています。

首都サンチアゴより北は、スペイン文化の影響を受け、殆ど
の家が石造りですが、南部になるとその豊富な木材資源を
活かして木造建築が多くなります。

最も有名な木材は、チロエ島、プエルトモンの周辺で見掛け
られる「アレルセ」と呼ばれる大木ですが、近年では過剰伐採
により資源が枯渇傾向にあり、厳しい伐採制限があり、なかなか
手に入りません。チロエ島の家などはこのアレルセ材を用いた
家屋が主流です。雨の多い地域ですので、密度の高いアレルセ
の木材が重宝しています。

ずっと南に下がって、我がパタゴニア南部に来ますと、ほとんどが
南極ブナ系の木材に変わります。いずれにしても日本人にとって
は馴染みの深い、落ち着いた木造建築です。
木の香りのする家って、確かにいいですよね。

さて、その建築資材ですが、一部に松(ピーノ)や胡桃(ノガル)
なども使われますが、なんと言っても一番多いのは「LENGA」
と呼ばれる南極ブナの一種です。それほど大きくはならない木で
すが、柔軟性があり加工しやすいことから、好んで使われます。

日本人のお客様とカーネルの間で、度々次のような会話が
交わされます。

カーネル 「このホテルはLENGAで出来ていて、とても暖かい
       んですよ。」

お客様  「でも、お部屋の壁は木ですよ。」

カーネル  「ええ、ですからLENGAで・・・」

って事になるわけです。

言葉にしてしまえば、「レンガ造りの建物」ですから、ややこしいこと
この上ないですが、他に言いようが無いんです。
ちなみに、本物の日本の「レンガ」はここでは「ラドリージョ」と呼ばれます。そして、更にややこしい事に、当地では少数派ながらも「レンガ(石)造り」の建物(ホテル)もあるんです。
お客さんにどう案内したものか、いつもカーネルの頭痛の種です。

この「レンガ(木)」の唯一の弱点。それは、燃えやすいこと。
とにかくよく燃えるんですね、これが。この週末だけでも、3軒も燃えました。風が強くて一度燃えるとなかなか消えません。ゆえに、パタゴニアの火事はほとんどが「全焼」になります。「半焼」なんて言葉は存在しません。

木造住宅の宿命ですが、日本の皆様もくれぐれもご注意くださいませ。


 
カラファテの物語
今日は、当地でよく言われるカラファテの伝承に
ついてです。

「カラファテの実を食べるとパタゴニアに戻ってくる」

もちろん伝承の発祥は、アルゼンチンのエル・カラファテ
という町ですが、チリ側のパタゴニアでもカラファテはあるし
この伝承もよく耳にします。有名且つ人気のある伝承です
ので、その由来も複数あるようです。毎年夏場にこの土地に
渡ってくる渡り鳥が好んでカラファテの実を食べるからだとか、
そうゆう詰まらないのはこの際置いといて、今日はカーネルの
一番好きなのをご披露します。

昔、パタゴニア地方にまだ西洋人が到達するずっと以前の話。
パタゴニア地方には2つの部族が住んでいました。
名前などどうでもいいのですが、仮にロミオ部族とジュリエット部族
としておきましょう。

ロミオ部族は狩猟を生業とする遊牧民族、ジュリエット部族は
農耕を生業とする定住民族でした。普段はお互いに交流も無く
会うことは無い両部族でしたが、ある日、ジュリエット部族の王女
がロミオ部族の若い青年と出会い、詳しいことは知りませんが、
なんか恋に落ちてしまいました。(勝手にしろ!世の中そんなに
甘くないぞ!少なくともカーネルの周りの世の中は!!)

しかし、それを知ったジュリエット部族の神官長(シャーマン)は
汚らわしいロミオ部族との恋など許す訳にはいかないと、王女を
激しく叱りました。それでも、僧官長は、「ロミオ部族はいずれ
冬が来れば北へ渡っていく民族であり、そうすれば王女も諦めて
自分と結婚するだろう・・・」と考え手出しはしませんでした。
神官長はジュリエット部族の王家の座を狙っていたのです。

時は過ぎ、やがて冬がやってくると、部族の宿命によりロミオ族の
若者は北の土地へ渡らねばなりません。
彼は王女に「夏が来れば必ず戻ってくるから、そしたら結婚しよう」
と言い残し北へ向かいました。

王女は来る日も来る日もロミオ族の若者を待ち続けました。
それを見ていた僧官長は、「これはいかん」と思い、王女に詰め寄り
ますが、王女の心は変わりません。
腹を立てた僧官長は、可愛さあまって憎さ百倍、その恐ろしい魔力で
とうとう王女をカラファテの木に変えてしまいました。

季節は巡り、やがて夏が来てロミオ族はパタゴニアの地に戻りました。
立派な青年に成長した若者はジュリエット部族の王女を探しますが
神官長は「王女は急な病気で亡くなられた」と冷たく言い放ちます。
失意のうちに青年はパタゴニアの平原を歩き回ります。

そして、カラファテの黄色い花が咲き乱れるのを見ては、王女の髪の色
を思い出しては嘆き、涙しました。(金髪だったのでしょうか?)
やがて花も散り、カラファテの木が青紫色の実を付け始めると、青年は
気が付きます。この実は、王女の澄んだ瞳の色と同じだ!と。
そして、青年は僧官長に詰め寄り、事実を聞き出しました。

それ以後、青年は夏が来るたびにパタゴニアに戻り、カラファテと再会し、その実を食べることで王女1人を愛し続けることを誓ったのだそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以上が、カラファテの悲恋の物語です。

さて、今日もしんみりとカラファテサワーでも飲もうか!というわけで
カーネルはカーネルだけの王女を探しに村の酒場へ・・・。20060309182444.jpg
こんな目の色のお姫様・・・いるか?
初雪観測
3月に入り、にわかに天候不順の続いている
プエルトナタレス、パイネ地方です。
まあ、例年の流れと言えばそうなんですが、今年は
少し早いかなって気もします。

ドンヨリとした曇り空が多くなり、冷たい雨が降ったり
止んだり。出掛けるのはちょっとした晴れ間を見つけて
手早く済ませてしまわないと、凍りつくような雨に打たれて
しまいます。観光でいらっしゃってる方には大変お気の毒
なんですが、こうしてパタゴニア地方は急速に冬の装いを
深めていきます。ここ数日の雨で、ナタレス近郊のさほど
高くない山々でも雪化粧が始まりました。

こうなると、町全体が慌しくなるのもいつものこと。
旅行会社は今期の売り上げを計算し始めますし、いつ店を
閉めようかという話が盛んに交わされるようになります。
また、旅行業に従事している者たちが、多くは学生のアルバイト
ですが、そろそろ都会に戻りだします。

そのためささやかな送別会のようなものが、あちこちで開かれます。
来年また戻ってくる者もいれば、もう2度と戻らない者もいます。
そんな中で、カーネルを取り巻く連中の間では、ビールやワインでは
無く、カラファテのサワーで乾杯するのが慣わしです。

ご存知の方も多いと思いますが、当地には「カラファテを食べると
パタゴニアに戻ってくる」という言い伝えがあり、その思いを込めて
みんなで乾杯するわけです。この場では、もう2度と戻らないと
決めている人でも、「また来年!」といって見せるのが礼儀です。
(カラファテの伝承については、明日にでも詳しくお話しましょう。)

あまりにこうした席にお呼ばれしすぎると、カラファテを摂りすぎることになります。そうした人は、戻ってくるどころか、パタゴニアから離れられなくなってしまいますので注意が必要です。

カーネルもそろそろ「戻らなきゃ」ってシーズンを迎えました。
なんとなく気ぜわしい今日この頃です。

えっ?お客さんは減ってるだろうに何故って?
カーネルの手帳を見れば一目瞭然!ページの上段(昼間=仕事)は
さっぱりですが、ページの下段(夜=仕事以外のお誘い)はかなりの
過密スケジュールです。

シーズンも終わりだなぁ・・・って感じです。20060309182332.jpg
ナタレス近郊の丘で例年よりも早い初雪観測
ジャイアニズム
「ジャイアニズム」という言葉をご存知でしょうか?

タイムリーな話題で言えば、ちょうど今、日本と中国が
東シナ海のガス田開発をめぐって、なにやら小難しい
交渉をしているようですが、この交渉での中国のような
やり方を、「ジャイアニズム」と呼ぶのです。
自国領内での資源開発は自国でやって、日本領内
での開発を日中共同でやりましょう!っていう、なんとも
虫のいい話です。

この言葉、残念ながら広辞苑には載ってません。
だって、アニメ「ドラえもん」の中のジャイアン(いじめっ子)
のような態度、つまり「俺のものは俺のもの、お前のものも
俺のもの」っていうのが始まりですから。

多かれ少なかれ、国際関係というのはこうした力関係で
成り立っているものであり、キレイ事ばかりの聖人君子の
寄り合いではありません。
合衆国は「自国の危機を世界の危機と勘違いしてる」し、
日本だって、どこかの国の金魚の糞を延々とやってるわけです。

当然、パタゴニア地方でも、それはそれはややこしい国際問題
があります。チリとアルゼンチンの間の国境線問題です。
最終的には1908年にイギリスの仲裁により現在の国境線
が確定していますが、それ以前はもちろん、それ以後も色々
と両国の間に不満があり、実際に戦争寸前の緊張状態に
至ったこともありました。

そもそも、大陸部はアンデス山脈で隔てられていて区分けを
しやすかったのですが、問題は中央山脈の無いフエゴ島。
地図をご覧いただければ分かりますが、国境線が真っ直ぐ
です。また、マゼラン海峡は全てチリ領になっています。
もともと原住民しか住んでいなかった地域に、西洋人が
入植して勝手に引いてしまった国境線ですから、そりゃ問題も
起こるわけです。

1843年にチリがプンタアレナス郊外にブルネス要塞を設置し
マゼラン海峡の領有を宣言してから、最終的に国境線の画定
するまでの1908年までの間、パタゴニアの国境線は目まぐるしく
変わりました。ですから、未だにチリ人は「フエゴ島は我々の物」
と言いますし、アルゼンチン人は逆のことを言います。

そして最近、そのフエゴ島の国境線地帯に大規模油田が存在
するのではないか・・・という噂が広まり、両国とも「ジャイアニズム」に染まりつつあります。
ただ、そこは両国ともラテンの国、調査にはお金が掛かりますので
どちらも「あそこはお前の国の領地の方が少し多いぞ!」って言って
相手が調査してホントにあったら主権を主張する構えです。

フエゴ島を巡る、のんきなジャイアニズムのお話でした。
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