南の果て、野菜不足と戦う毎日。 羊のバーベキューに舌鼓を打ちながらも ふとした拍子に思い出すケンタッキーフライドチキンの味…。ああ、望郷。
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おー!マイ クレメンタイン!
夕暮れの海岸で
♪Oh my darling , oh my darling ♪
♪oh my darling Clementine♪
と歌っているグリンゴ発見!
*グリンゴ=北米の人
有名な「愛しのクレメンタイン」という曲です。
(正確には2番の歌詞です)
この後は、
♪You are lost and gone forever ♪
♪Dreadful sorry Clementine♪
と続くんですが、英語でよかった~って感じです。

だって、歌詞の内容は、ゴールドラッシュで
カリフォルニアにやって来た炭鉱夫の娘の
クレメンタインちゃんが、アヒルを追っかけて
川に落ちて死んじゃったけど、僕は泳げなくて
助けられなかった・・・っていう歌なんです。

こんなの、水辺で子供を遊ばせてるスペイン語しか
話さないお父さん、お母さんが聞いたら発狂しちゃいます。

まあ、そんなこんなで知り合ったグリンゴ君。
名前はジェイソン。28歳の男前。カーネルといい勝負!
(カメラ持ってなかったのが残念!)
この彼が、カーネルが少しだけ教えてあげた日本語の
「愛しのクレメンタイン」を覚えようと必死でした。

あっ、この曲、日本語では「雪山讃歌」って言います。
♪雪よ岩よ われら~がやどり~♪
♪おれたちゃ まちには 住めないからに~♪
っていう、山に登る日本人なら誰でも知ってる曲です。
カーネルは小学校の音楽で習った記憶があります。

これを上から下まで暗誦できるのがカーネルの数少ない自慢
の1つ!です。
これをジェイソン君に、日本語で歌って英語で意味を説明して
あげましたら、彼は最後のフレーズ(9番)が一番のお気に入り。

♪山よ さよなら ご機嫌よろしゅ~♪
♪また来る ときにも 笑っておくれ~♪

まあ、短いセンテンスですから、外国人にも覚えやすいのか、
手のひらに書き留めて、10分も練習すればそれなりに
歌えるようになりました。

パイネのトレッキング(既に雪混じりだったようで)を終えてきた彼には特別な感慨があったのでしょう。何度も何度もその9番だけ繰り返し
歌ってました。

決して上手くは無いし、時々詰まっては自分の手のひらを見ながら
歌う彼。それを聞いてるうちに、なんだかカーネルも、切なくて、目頭が熱くなるのを禁じ得ませんでした。(最近、涙腺弱くって・・・)

山よ、さよなら。ごきげんよろしゅ~!

来週で、この日記もおしまいです。
英語話してるんだけど。
パタゴニアをご旅行されているお客様の運転手から
カーネルに電話が掛かってきました。珍しいことでは
ありません。運転手とは旧知の仲です。

運転手 「今一緒にいるお客さんなんだけど、スペイン語
      はもちろん、英語も全然みたいなんだけど、
      助けてくれないか?」

という電話です。まあ、いつものことなので慌てることはあり
ません。ヘルプしに、お客さんと運転手のところへ行くと、

お客さん 「運転手さんの言ってることが全然分からなくて・・・」

運転手 「お客さんがどうしたいのか全然分からなくて・・・」

そのために万国共通の英語ってモンがあるだろう!
って思いながらも、ここはグッと我慢。

こんな時、お客様と運転手は丸っきり正反対の事を言います。
(日本人のお客様とチリ人運転手の場合)

お客様 「すみません。英語も片言なのでご迷惑お掛けして・・・」

運転手 「せっかく英語で説明してるのに分からないんだぜ・・・」

これだけ見れば、お客さんが英語を理解できない、というように
見えますが、よくよく話を聞くと、どうもそれだけじゃないような・・・。

運転手 「おれはちゃんと、フエア・ユー・きえれ・こめーる?
     って訊いてるのに、お客さんは分からないんだ・・・」 

 * 「昼食はどこかご希望がありますか?」と訊きたかったらしいが
    英語は最初のフエアー・ユー(あなた&どこ)だけ・・・。

お客様 「どこから来たんですか、って訊かれてると思って、
  フロム・トーキョーって答えたんだけど伝わらなかったみたい。」

この状態で英語を話してると自信を持って言い切る運転手の度胸がすごい!

一般に、英語に関してはチリも日本もおんなじ程度のレベルだと思います。この差は、言うなれば度胸の差でしょう。日本人の英語だってそんなに悪くないと思いますので、あとは「なんで俺の英語が分からないんだ!」っていうくらいの度胸があれば、大抵のことは乗り越えられます。
最悪は、日本語で叫んだって、YES かNO の意思は伝えられます。
どうか、恥ずかしがることなく、声を大にして叫んでください。

「わたし!トゥモロー!パイネ!いく!ウォント!」

大丈夫!伝わります、たぶん。少なくとも熱意は・・・。

カーネルもたまにやります。
特にお客様と一緒に食事をする際はちょくちょくやらかします。

お客様 「せっかくここまで来たんだから、カニが食べたいわね」

カーネル「カニですね。分かりました。お~い!おやじ!
      ケレモス・ウン・プラト・デ・かに・・・・」
 (ほしい) (1皿) (を)(かに??)
電話屋と保険屋の共通点
う~ん、めんどくさい・・・
ということはどこの世界にもあるもので・・・。

こちらに赴任した時に開設した電話回線と
インターネットの契約を終了させなければ
なりません。

カーネル
「あの~、もしもし。電話の契約を切りたいんですけど」
係員
「身分証明書番号をどうぞ。」
「担当にお繋ぎしますので、切らずにお待ちください。」
電話 
「プーッ。ツーツーツー・・・」

カーネル
「あの~、今、解約の手続きしてたら電話が切れました。」
係員
「身分証明書番号をどうぞ。」
「切らずにお待ちください。」
担当
「はい、お電話変わりました。どういった御用でしょうか?」
カーネル
「電話切りたいんですけど・・・」
担当
「お客様の身分証明書番号をどうぞ。」

カーネル、半分切れかかってます。

担当
「どういった理由でのご解約ですか?」
カーネル
「理由が必要なんですか?
間もなく引っ越すので切りたいんですけど」
担当
「お引越し先までご契約継続なさるべきですよ。」
カーネル
「切らせては貰えないんですか?」
担当
「分かりました。ご決心は固いようですね。少々お待ちください。」
電話
「プ-ッ。ツーツーツー・・・・」

カーネル
「もしも~し。また電話切れたんですけど・・・」
係員
「お客様の身分証明書番号をどうぞ。お繋ぎします。」
担当
「途中で電話切らないでくださいね。」

カーネル、ぶちぎれ!

カーネル
「切れるんですか、切れないんですか!?」
担当
「お客様のいらっしゃるエリアでは契約解除できませんので
 隣のプンタアレナスまでいらしてください。」
カーネル
「でもここで契約したのに、ここで切れないんですか?」
担当
「切りたいのなら、来週月曜日の午前中にご出頭ください。」

もう、犯罪者扱い!!

ほんっとに頭にきます。結局、来週わざわざ3時間掛けて
隣町まで出頭することになりました。
契約の時はハイハイ言いながらすんごく速く進んだのに
解約となると、も~ホントに犯罪者扱い・・・。

何処でも同じですね、電話屋と生命保険屋は。
レンガ造り
パタゴニア北部は森林地帯です。
カーネルの済んでいるパタゴニア南部は草原、荒野地帯で
あまり大きな木はありませんが、それでも南極ブナと呼ばれる
木が自生しています。

首都サンチアゴより北は、スペイン文化の影響を受け、殆ど
の家が石造りですが、南部になるとその豊富な木材資源を
活かして木造建築が多くなります。

最も有名な木材は、チロエ島、プエルトモンの周辺で見掛け
られる「アレルセ」と呼ばれる大木ですが、近年では過剰伐採
により資源が枯渇傾向にあり、厳しい伐採制限があり、なかなか
手に入りません。チロエ島の家などはこのアレルセ材を用いた
家屋が主流です。雨の多い地域ですので、密度の高いアレルセ
の木材が重宝しています。

ずっと南に下がって、我がパタゴニア南部に来ますと、ほとんどが
南極ブナ系の木材に変わります。いずれにしても日本人にとって
は馴染みの深い、落ち着いた木造建築です。
木の香りのする家って、確かにいいですよね。

さて、その建築資材ですが、一部に松(ピーノ)や胡桃(ノガル)
なども使われますが、なんと言っても一番多いのは「LENGA」
と呼ばれる南極ブナの一種です。それほど大きくはならない木で
すが、柔軟性があり加工しやすいことから、好んで使われます。

日本人のお客様とカーネルの間で、度々次のような会話が
交わされます。

カーネル 「このホテルはLENGAで出来ていて、とても暖かい
       んですよ。」

お客様  「でも、お部屋の壁は木ですよ。」

カーネル  「ええ、ですからLENGAで・・・」

って事になるわけです。

言葉にしてしまえば、「レンガ造りの建物」ですから、ややこしいこと
この上ないですが、他に言いようが無いんです。
ちなみに、本物の日本の「レンガ」はここでは「ラドリージョ」と呼ばれます。そして、更にややこしい事に、当地では少数派ながらも「レンガ(石)造り」の建物(ホテル)もあるんです。
お客さんにどう案内したものか、いつもカーネルの頭痛の種です。

この「レンガ(木)」の唯一の弱点。それは、燃えやすいこと。
とにかくよく燃えるんですね、これが。この週末だけでも、3軒も燃えました。風が強くて一度燃えるとなかなか消えません。ゆえに、パタゴニアの火事はほとんどが「全焼」になります。「半焼」なんて言葉は存在しません。

木造住宅の宿命ですが、日本の皆様もくれぐれもご注意くださいませ。


 
カラファテの物語
今日は、当地でよく言われるカラファテの伝承に
ついてです。

「カラファテの実を食べるとパタゴニアに戻ってくる」

もちろん伝承の発祥は、アルゼンチンのエル・カラファテ
という町ですが、チリ側のパタゴニアでもカラファテはあるし
この伝承もよく耳にします。有名且つ人気のある伝承です
ので、その由来も複数あるようです。毎年夏場にこの土地に
渡ってくる渡り鳥が好んでカラファテの実を食べるからだとか、
そうゆう詰まらないのはこの際置いといて、今日はカーネルの
一番好きなのをご披露します。

昔、パタゴニア地方にまだ西洋人が到達するずっと以前の話。
パタゴニア地方には2つの部族が住んでいました。
名前などどうでもいいのですが、仮にロミオ部族とジュリエット部族
としておきましょう。

ロミオ部族は狩猟を生業とする遊牧民族、ジュリエット部族は
農耕を生業とする定住民族でした。普段はお互いに交流も無く
会うことは無い両部族でしたが、ある日、ジュリエット部族の王女
がロミオ部族の若い青年と出会い、詳しいことは知りませんが、
なんか恋に落ちてしまいました。(勝手にしろ!世の中そんなに
甘くないぞ!少なくともカーネルの周りの世の中は!!)

しかし、それを知ったジュリエット部族の神官長(シャーマン)は
汚らわしいロミオ部族との恋など許す訳にはいかないと、王女を
激しく叱りました。それでも、僧官長は、「ロミオ部族はいずれ
冬が来れば北へ渡っていく民族であり、そうすれば王女も諦めて
自分と結婚するだろう・・・」と考え手出しはしませんでした。
神官長はジュリエット部族の王家の座を狙っていたのです。

時は過ぎ、やがて冬がやってくると、部族の宿命によりロミオ族の
若者は北の土地へ渡らねばなりません。
彼は王女に「夏が来れば必ず戻ってくるから、そしたら結婚しよう」
と言い残し北へ向かいました。

王女は来る日も来る日もロミオ族の若者を待ち続けました。
それを見ていた僧官長は、「これはいかん」と思い、王女に詰め寄り
ますが、王女の心は変わりません。
腹を立てた僧官長は、可愛さあまって憎さ百倍、その恐ろしい魔力で
とうとう王女をカラファテの木に変えてしまいました。

季節は巡り、やがて夏が来てロミオ族はパタゴニアの地に戻りました。
立派な青年に成長した若者はジュリエット部族の王女を探しますが
神官長は「王女は急な病気で亡くなられた」と冷たく言い放ちます。
失意のうちに青年はパタゴニアの平原を歩き回ります。

そして、カラファテの黄色い花が咲き乱れるのを見ては、王女の髪の色
を思い出しては嘆き、涙しました。(金髪だったのでしょうか?)
やがて花も散り、カラファテの木が青紫色の実を付け始めると、青年は
気が付きます。この実は、王女の澄んだ瞳の色と同じだ!と。
そして、青年は僧官長に詰め寄り、事実を聞き出しました。

それ以後、青年は夏が来るたびにパタゴニアに戻り、カラファテと再会し、その実を食べることで王女1人を愛し続けることを誓ったのだそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以上が、カラファテの悲恋の物語です。

さて、今日もしんみりとカラファテサワーでも飲もうか!というわけで
カーネルはカーネルだけの王女を探しに村の酒場へ・・・。20060309182444.jpg
こんな目の色のお姫様・・・いるか?
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